デザイン依頼時&修正時に押さえておきたいコツとポイント

- 初めてデザイン制作の依頼を出すのにどうしていいかわからない
- 過去にデザイナーとのやり取りがスムーズにいかなかった
- なかなか希望通りのデザインが上がってこない
このような不安や経験のある方も多いのではないでしょうか。
そんな不安を解消すべく、制作会社やフリーランスのデザイナーなどにデザインの依頼をする際、どういった事に注意して依頼ができると良いのかを現役のデザイナーがまとめてみました。
大きく5つのポイントに分けて説明していきます。
01.「お任せでいい感じにお願いします!」は大体うまくいかない
「どういうのがいいのか、考えて提案するのがデザイナーの仕事ですよね!」
「むしろ自由だから嬉しいですよね!」
といったニュアンスで依頼を受けることがありますが、結果としてうまく事が運ぶことは稀です。
要件やイメージを何も伝えてもらえなかったとしてもデザインを作成すること自体はできます。
しかしこれは無限にある選択肢からなんのヒントもない状態でクライアントのイメージに合わせていく事が求められ、それがそのままOKになることはまず無いんですよね。
そこから修正を重ねてイメージに合わせていく作業が起きるのですが、イメージが大きくずれてしまっていることで、時に膨大に時間とコストがかかってしまいます。
デザイナーは人の心が読めるエスパーではないので、作成時はお客さんの情報から色々なイメージを膨らませたり、事業やコンテンツの内容からデザインを組み立てていく形になります。
その全てをデザイナーに丸投げしてしまい、出てきたものを見て決めるようなやり方は手間を後回しにしてるようなものです。
信頼と期待を込めて任せていただけるのは嬉しいと思う部分もありますが、限られた時間で最大限のパフォーマンスを発揮させるためにも初回の意思疎通は非常に大切です。
細かくひとつひとつの指示を出す必要はありませんが、どういうイメージがいいと思っている、どういったキーワードが挙げられるかなど、なるべく多くの情報を伝えることで成果物の品質も上がり、余計な時間も省くことができます。
02.複数案から選ぶ形は効果的ではない
いくつか案を出して、その中から決めたいという要望も結構多いですが、これもあまりおすすめできる方法ではありません。
見積もりやスケジュールを作成するタイミングから複数案作成を考慮した内容を検討できていて、どういう方向性の複数案なのかも含めて考えられているのなら手法としてありだと思いますが、作成開始時に急にもう一案!となっても対応はかなり難しいです。
デザインの選択肢は無数にある中でベストだと思えるものを提案させていただくわけですが、差分を見せて「やっぱりこっちだね」のやりとりをするためだけに不要となるデザインを作成する価値が本当にあるのか、ひとつのデザインをベースにしっかり話ができれば解決できるのではないかをよく検討してみるといいかもしれません。
時にデザイナーから「こういう見せ方もあります」といったような別案の提案をさせてもらうこともあります。
意図はさまざまかと思いますが、
- お客さんはこう言っていたけど、こっちの方がよりいいんじゃないか
- 効果的だと思えるアプローチが複数あり、意見を聞きたい
- メインの提案をよく見せる為の捨て案
- 予算交渉の為の松竹梅的な見せ方
などといった背景が多いかなと思います。
勝手に作った部分で追加の予算をいただくことはまずないので、そういった場合には安心して、フラットに意見を交わして納得のいくものを選択できるといいと思います。
03.誰の為のデザインか、目的と軸をぶらさない
デザインはアートとは違い、明確な目的や役割を持っています。
クライアントのためでも勿論あるのですが、その先にあるエンドユーザーがどう感じるか、どう扱うかを意識して作成するので、意見や修正を出す際は必ずターゲットの目線でどう感じられるかを考えて伝える事が重要です。
これはデザインを作成する時にも重要なポイントです。
何か変だな、好きじゃないなと感じたことをそのまま修正させずに、ユーザーから見て気になるか、気になるのはなぜかなどを考えてみるといいかもしれません。
担当の方には気に入られたデザインが上長の確認でひっくり返るという悲しい事が多々ありますが、デザイナーやディレクター、担当者、上長や社長の好みではなく、適切に設定されたペルソナの満足を考えて制作を進めていくのが良いと思います。
ユーザーからの見え方と、クライアントの伝えたいことをデザインで叶えていくために、ベースとなるターゲットやペルソナを設定する事はとても大切な工程です。
04.コミュニケーションを省略しない
デザイナー側、発注者側双方に言える事ですが、「なぜ」を共有することは非常に有益です。
発注者:「赤い部分を青にしてください(赤は派手すぎるから青かな)」
デザイナー:「青にしました(緑も良さそうだけど、青って言われたし)」
このようなやりとりは成果物の着地点が本質からずれていってしまう原因の典型かと思います。
間にディレクターが入る時は、ディレクターが双方の意図をまとめた上で指示や提案をまとめてくれると思いますが、伝える方もなぜこうしたいのかをしっかり伝えていくことでよりよい成果につながります。
デザインはコミュニケーションの中で完成していくものなので「消してください、足してください、OKです。」ではなく、「なぜ消すのか、足すのか、どのようになったからOKなのか」をデザイナーに伝えることで以降の制作もスムーズに進むと思いますし、双方のモチベーションを高められ、一体感を持ってプロジェクトを進めていけると思います。
とはいえ全てを言語化できないこともあるので、デザイナーやディレクターにはヒアリング能力や、意図を汲み取るような能力が必要とも言えます。
05.修正のタイミングと期間の認識を合わせる
先程も例に挙げた会話の内容を少し変えます。
発注者:「赤い部分を青にしてください(色変えくらいすぐでしょ)」
デザイナー:「青ですか(全体のバランスを変えていかないと…)」
発注者:「1日かな」
デザイナー:「3日かな」
このように、一部の修正依頼が実は全体の調整が必要だったり、根本から見直したりというようなケースも多くあります。
修正に対する期日なども基本は相談ベースで決めていくことと、小出しにせずにある程度まとめた上でしっかりスケジューリングしていく事が大事です。
好きなだけ時間を与える必要があるというわけではないですが、一見簡単だと思える修正内容も、その影響範囲を確認して進める必要があるということに留意してもらえれば幸いです。
スケジュールを引く際にはクライアント確認の期間やタイミングも明記されていることがあるとは思いますが、その確認が1日遅れれば基本全ての工程が後ろになると考えてもらったほうがいいと思います。
勿論、様々な事情や内容によって前後することはあると思いますが、スケジュールを無視した依頼や対応が重なると双方が疲弊して、最悪の場合納品のタイミングに影響することになってしまうので、デザイン確認のフローや期間を明確にして動けるといいですね。
最後に
デザイナー目線なので、なんでそんなこと気にしなきゃならないんだ!と思われてしまうこともあったかもしれませんが、これは保身のために書いているわけではなく、プロジェクトの成功を想っての内容だと理解していただけると嬉しいです。
ポイントを押さえた効果的な依頼を出すことで、依頼する方とされる方双方が効率よく、スムーズに進行していけると思います。
ぜひ参考にしてみてください。
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