統合報告書をHTML化する5つのメリットとWeb活用方法

目次 Index
近年、統合報告書は、従来の紙・PDF媒体だけでなく、HTML形式の「オンライン統合報告書」として自社のWebサイトで公開されるケースが増えています。
なぜ今、統合報告書のWeb化が求められているのか、その具体的なメリットを5つご紹介するとともに、既存のPDFを活用したWeb掲載の方法についてもご紹介します。
統合報告書をHTML化する5つのメリット
1. 閲覧環境を選ばない
従来の統合報告書は冊子などの紙媒体や、PDFでの閲覧が主流でした。
近年では、こうした形式に加えて、より幅広い閲覧環境に対応する方法としてHTML化も活用されています。
統合報告書をHTML化すると、PCのみならずスマートフォンやタブレットなど、デバイスに応じたレイアウトで表示できるため、Webサイトを閲覧するのと同様に気軽に統合報告書をご覧いただくことが可能です。
2. Webならではの表現力や訴求方法
紙・PDF媒体の内容をHTML化することで、Webならではの表現を取り入れることが可能となります。
動画を埋め込み、社長や社外取締役のメッセージを声と映像で配信し、事業への取り組みの熱量を直接伝えることが可能となります。
また、画像や装飾、アニメーションなどの要素を取り入れることで、より必要な情報を目立たせ、ユーザの興味関心を高めることが可能です。
従来のような紙・PDF媒体上での静止画と文字だけでは伝わりにくい企業の特色や、特に打ち出したい内容を視覚的に演出できます。
3. 情報の繋がりを強化する導線設計
統合報告書では、他の開示資料や関連情報とのつながりも重要です。
HTML化することで、関連する事業サイトやIR情報、サステナビリティ情報などへのリンクを設け、必要な情報へスムーズに誘導できます。
膨大な情報の中から関連する情報へアクセスしやすくなるため、投資家が「今すぐ知りたい情報」を探しやすくなります。
また、情報の全体像はWebで分かりやすく示し、より詳細な数字や資料はPDFや外部サイトへつなぐなど、情報を適切に使い分けることで、投資家の理解をより深めることができます。
4. アクセス解析によるIR活動の強化
HTML化の大きな利点の一つは、サイトに訪れたユーザの行動を数値化できることです。
「どのページが長く読まれているか」「どの施策への関心が高いか」「どのリンクがクリックされているか」といった項目を細かく分析することで、投資家をはじめとするユーザが本当に求めている情報を把握できます。
数値化においては、GoogleタグマネージャーやGoogleアナリティクス等といったアクセス解析ツールを使用します。
コーポレートサイトでも導入されることが多いツールを使って報告書の閲覧データを収集できるため、新たな手間を抑えつつ、サイト全体における報告書の役割を可視化できます。
これらのデータは、次年度の報告書の改善だけでなく、ステークホルダーとの対話の質を高める貴重な材料となります。
5. 更新の機動性とコスト・環境負荷への配慮
紙・PDF媒体と異なり、HTMLで制作したWebページは情報の修正や更新を迅速に行うことができます。
最新のトピックスを追記するなど、常に最新情報を発信していく運用が可能です。
また、Webでの情報発信を活用することで、印刷物の制作・配布方法を見直す選択肢が広がり、コストや環境負荷の低減にもつながります。
HTML化以外のWeb活用方法
ここまで統合報告書をHTML化するメリットをご紹介してきましたが、統合報告書をWebで活用するために、すべての情報をHTML化する必要があるとは限りません。
大切なのは、「HTML化すること」そのものを目的とするのではなく、企業が伝えたい情報を、投資家をはじめとするステークホルダーへWeb上でどのように届けるかを考えることです。
企業によって、統合報告書をWebで活用する目的や予算、制作・更新にかけられる期間、公開後の運用体制などは異なります。
そのため、統合報告書全体をHTML化する方法だけでなく、既存のPDFを活用しながら、Web上で必要な情報を見つけやすく・閲覧しやすくする方法も選択肢の一つです。
例えば、統合報告書のPDFを一括で掲載するだけではなく、セクションごとに分割して掲載したり、年度ごとに整理したりすることで、ユーザが目的の情報へアクセスしやすい環境を整えることができます。
HTML化とPDF活用のどちらか一方に限定するのではなく、「誰に、どのような情報を届けたいのか」に合わせて、適したWeb活用方法を検討することが重要です。
PDFを活用したWeb掲載の制作事例
弊社が制作した、PDFを活用したWeb掲載の事例をご紹介します。
株式会社吉野家ホールディングス様
統合報告書の全データに加え、セクションごとの分割版をWeb上に掲載し、ステークホルダーが必要な情報に迅速にアクセスできる環境を実現しています。
詳細は株式会社吉野家ホールディングス様のIR情報サイトをご覧ください。
株式会社TAKARA & COMPANY様
自社が提供するIR開示サービス「WizLabo Library」と連携することで、統合報告書を管理画面上で一元管理し、効率的に配信しています。
これにより、更新や変更をスムーズに行え、常に最新の情報を投資家に提供できる体制を整えています。
詳細は株式会社TAKARA & COMPANY様のIR情報サイトをご覧ください。
最後に
近年では、投資家にとって重要な情報を整理し、企業の価値創造や成長ストーリーを簡潔に伝える「エッセンシャル版」といわれる情報開示も増えつつあります。
単に情報量を減らすのではなく、重要なポイントを絞り、図やグラフなども活用しながら視覚的に分かりやすく伝えることが特徴です。こうした考え方を取り入れ、統合報告書の要点を抜粋してWebページとして掲載する方法もあります。
統合報告書のWeb活用の目的は、単なる形式の変更ではありません。
企業が伝えたい情報を、投資家をはじめとするステークホルダーへ、よりわかりやすく届けるための手段の一つです。
統合報告書全体をHTML化する、重要な情報をWebページとして展開する、既存のPDFを活用して情報を探しやすくするなど、その方法はさまざまです。
弊社では、お客様の目的や伝えたい内容、現在の統合報告書やWebサイトの状況に合わせて、適したWeb活用方法をご提案いたします。
- 統合報告書を自社のWebサイトにも掲載したい
- 既存のPDFを活用して、Web上で見やすく掲載したい
- PDFをセクションごとに整理するなど、必要な情報を見つけやすくしたい
- 統合報告書をHTML化し、Webならではの見せ方や表現を取り入れたい
- HTML化とPDF活用のどちらが自社に適しているのか相談したい
上記のようなお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
既存の統合報告書を活用したWeb掲載から、HTML化によるWebページの制作まで、目的やご要望に応じてサポートいたします。
また、アクセス解析ツールを活用し、公開後の閲覧状況などを分析することも可能です。
制作だけでなく、公開後のIRサイトの運用や改善についても、ご要望に応じてサポートいたします。
統合報告書をWeb上でも効果的に発信し、より多くのステークホルダーに企業の価値や取り組みを届けてみてはいかがでしょうか。
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