Webサイトリニューアルプロジェクトの進め方

その他

Webサイトのリニューアルは、単なるデザインの刷新ではなく、企業や組織の戦略と密接に関わる重要なプロジェクトです。

この記事では、弊社がどのようにWeb制作を進めているのか、その流れと大切にしている考え方についてご紹介します。

 

はじめに 3つの考え方と制作における7つのステップ

弊社では、プロジェクトを進める際に、以下3つの考え方を特に大切にしています。

  • 目的の明確化
  • 共通認識の形成
  • 柔軟な連携体制

これらを意識しながら進めることで、成果に結びつくWebサイトづくりを実現しています。

Web制作の工程については7つのステップに分け、それぞれの段階でどのようなことを重視しながら進めているかをまとめました。
それでは各ステップごとにどのようなことをするのか見ていきましょう。
 

1. 要件定義:目的と課題を明確に

プロジェクトの出発点は、目的やターゲットの整理から始まります。
この段階で、「何のために作るのか」「誰のために作るのか」が明確になっていないと、以降の工程に大きな影響が出てしまいます。

そのため、弊社では時間をかけて丁寧にヒアリングを行い、認識のズレがないようにすり合わせていきます。
必要に応じて、アクセス解析や競合調査なども実施し、ユーザ行動や課題を可視化しながら、「なぜその機能が必要なのか」「どう使われるべきか」といった視点から、より実効性のあるWeb戦略をご提案します。
ここでプロジェクトの軸をしっかりと定めることが、全体の方向性を決定づけます。

2. 設計・スケジュール策定:構造と進行の土台づくり

要件がまとまったら、プロジェクト全体のスケジュール作成と並行して、Webサイト構成(サイトマップ)やワイヤーフレームの設計に進みます。

CMSの選定や、フォームを含む機能面の仕様整理も、この段階で具体化していきます。
既存の業務オペレーションとの整合性をとりながら設計することが重要なため、お客様にも一定のご確認時間をいただいております。
関係者間で構成や優先順位を共有し、合意形成をしっかり行うことで、後工程のスムーズな進行につなげます。

過去には、5000ページ以上・7階層構造という大規模Webサイトの設計経験もありますので、複雑な情報の構造化もお任せください。

3. デザイン制作:UI/UXを意識したビジュアル表現

Webサイトの骨格が整ったら、いよいよビジュアル制作に入ります。
初期段階では、トップページやキービジュアルなどを中心に、デザインの方向性を明確にしていきます。

視覚的な美しさだけでなく、情報の伝わりやすさや使いやすさにも配慮したデザインを心がけており、UI/UXの視点を重視したデザインをご提案いたします。

4. コーディング:Webで見えるカタチにする工程

デザインが確定した後は、HTML・CSS・JavaScriptなどを用いて、実際にブラウザで表示できる形に構築していきます。

レスポンシブ対応、アニメーション実装、軽量化・高速化など、快適なユーザ体験を提供するための工夫も盛り込みます。
加えて、実装後にはコード品質のチェックや、複数環境での表示確認も徹底しています。

5. CMS構築:運用しやすさを重視した仕組みづくり

デザインが一通り完成した後は、CMS構築へと進みます。
WordPressをはじめ、Movable TypeやPowerCMSなど、さまざまなCMSの導入実績があり、お客様の運用フローに合わせた構成・カスタマイズをご提案しています。

運用者視点を踏まえて設計し、公開後の更新業務も見据えた構築を行います。

6. フォーム開発

フォームについては、要件に応じてプラグイン活用や独自開発まで幅広く対応しています。
シンプルなお問い合わせフォームから、動的なロジックを含む複雑なものまで対応可能です。

また、運用のしやすさや保守性、セキュリティにも配慮した設計を行っています。

7. サーバ構築・公開準備:安定性とセキュリティの両立

サーバ構築については、さくらのレンタルサーバ、AWS、ニフクラなど、さまざまなサービスに対応しております。
セキュリティ要件に応じて、SSL対応・アクセス制限・IP制限などの設定も対応いたします。

社内には専任のインフラチームが在籍しており、公開までの技術面も安心してお任せください。

制作スケジュールの一例

参考までに、あるスクール系Webサイト(60ページ+記事移管150ページ、CMS投稿機能/フォーム開発)の場合、どのくらいの期間が必要かをご紹介します。

  • 要件定義:1か月
  • 設計・スケジュール策定:3か月
  • デザイン:3か月
  • コーディング:3か月
  • CMS・フォーム開発:3か月
  • サーバ構築:2週間

各工程を可能な限り並行して進め、全体で約7.5か月のプロジェクト期間となります。

さいごに プロジェクト成功の鍵は3つの考え方

Webサイトリニューアルは、数か月から1年以上にわたることもある長期プロジェクトです。
特に規模の大きなWebサイトでは、関係者も多く、途中での仕様変更や要件追加が発生する可能性もあります。

だからこそ、プロジェクト関係者全体での「目的の明確化」「共通認識の形成」「柔軟な連携体制」が、成功の鍵を握ります。

  • 目的の明確化
    「何のために作るのか」をしっかりと明確に
  • 共通認識の形成
    認識のズレが起こらないよう丁寧に確認を重ねる
  • 柔軟な連携体制
    変化や課題にも柔軟に対応できる体制をつくる

この3つを大切にすることで、プロジェクトを着実に成功へと近づけます。

私たちは、お客様と並走しながら、常にこの考え方を軸に取り組んでいます。
Web制作の進め方について、少しでもイメージを持っていただけたら幸いです。
 

  • Webサイトの情報が複雑で伝わりづらい
  • これまで制作会社とのやり取りでうまく伝わらなかった
  • 公開までの進行や体制づくりに不安がある

そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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